
ねぇ、国立小どう?

いいんじゃない
始まりはこのような軽い感じでしたが、入試当日まで受験対策として親子共にかなりの時間を費やしました。
我が家の長女は2020年度に国立小学校を受験しました。結果を先に申し上げると一次試験にて落選してしまいました。
では敗因は何か?どうすれば良かったのか?という点について保護者視点で考察してみました。
この記事では、なぜ国立小学校受験を決めたのか?私立との併願はどうするか?そして実際に長女が国立小学校を受験するにあたり活用したテキスト・幼児教室、そして受験当日の試験内容までの体験談をまとめています。
今後、国立小学校の受験を検討されている方の参考になれば幸いです。
なぜ国立小学校を受験したのか?
- 公立小にはないカリキュラム
- 小中一貫教育であり中学受験の必要性がない
- 一定レベル以上の子どもたちが集まるので学級崩壊の可能性が少ない
長女が受験した国立小は小中一貫教育なので高校受験までの9年間を自由に過ごせる点に魅力を感じたことが大きな理由です。そして過酷な中受よりも小受の方が親子共に負担が少ないと感じたからです。入試当日は様々な試験を課され、それらをクリアした子どもたちだけが通えるので学級崩壊といった心配も少なく、私立に比べると年間の費用もかかりません。
このような理由から国立小受験を決めました。
私立小学校の併願
例年、長女が受験した国立小学校の入試は秋に出願、冬に入試が実施されています。それに比べて私立小学校では多くが夏休み頃に入試本番を迎えます。
どこも受験しないまま入試本番を迎えるよりも私立小を受験して親子共に雰囲気に慣れておくことやあわよくば合格をもらっておくことも精神的に大切かと思います。
ただその分、受験費用がかかりますので必要ない方は飛ばしてください。
受験した国立小学校の概要(2020年度)
長女が受験した国立小学校の2020年度版の受験情報をわかる範囲でまとめてみました。なお、試験は男女別・生まれ月により前半(4月~9月)・後半(10月~3月)でグループ分けされて実施されました。
今後変わる可能性はあります。学校説明会等に参加するなどご自身で最新の情報を入手してください。
受験者数
- およその受験者数:男女合わせて約400人程度
- 一次試験合格者数:男女合わせて123人
- 二次試験合格者数:男女合わせて100人弱(補欠含)
試験内容
試験内容は一部省略していますが以下の通りです。一次試験中、保護者は試験終了まで別室にて待機しますので受付を終えると子どもとは一切連絡がとれません。またスマホ・PC・タブレット等、外部と連絡が取れるものの持ち込みは禁止されています。
言い換えれば受付時間内に受験票さえ持って行けば受験可能です。遅刻はどんな理由があろうと認められていませんので時間に余裕を持って行動されるといいと思います。
試験当日の服装
服装は「ザ・お受験スタイル」の子もいれば、きれい目の私服の子もいたり私立ほど堅苦しい感じではありませんでした。受付でゼッケンをもらって上から羽織るので動きやすい服装であれば良いと思います。ただ、試験を受けにきているという姿勢は忘れないでください。
一次試験
ペーパー:話の内容理解(昔話含)・数を数える・季節・仲間外れ・迷路・理科的常識他
行動観察:(複数人による)ダンス・運動・軽作業
個別:ちぎり絵・箸使い(おはじき)・好きな○○を教えてください(答えた内容についてさらに質問)等
二次試験
一次試験合格者に対して抽選
活用したテキスト
長女が実際にペーパー対策で利用していたテキストは以下になります。
- 理英会 ばっちりくんドリル(基礎・応用)
- 奨学社 ハイレベ合格ワーク
- 過去問題(約5年分)
- こぐまかい ひとりでとっくん
この中で最も役立ったのが理英会のばっちりくんドリルです。それぞれの単元について基礎編(ピンクの冊子)と応用編(青の冊子)に分かれており、苦手分野を無理なく学習できる構成になっているからです。頻出分野である「話の内容理解」は実際にCDを流して設問に答える練習を行いました。
- 幼児教室等で定期的に実施されている受験校別模試を受ける(又は過去問を解かせる)
- 苦手分野はばっちりくんドリルの基礎から
- 得意分野はばっちりくんドリルの応用から
子どもは記憶力がいい(同じくらい忘れるのも早いですが…)ので同じページを何度もやると答えを覚えてしますのでローテーション間隔に気をつけてください。
ばっちりくんドリルは理英会の公式サイトやアマゾンで購入可能です。少しでも費用を抑えたいという方はメルカリにも沢山出品されているので一度確認してみることをオススメします。
幼児教室について
幼児教室(受験対策専門の塾)に通える人は行った方が断然良いと思います。やはり情報量が圧倒的に違いますし、お行儀や行動観察は自宅だけではなかなか身に着けることが難しいからです。
我が家は平日の通塾は困難だったので、夏期・冬期・直前特訓・模試を利用しました。
なぜ不合格だったのか
我が家としても試験を受けると決めてからは覚悟を決めて色々と取り組んできましたが、結果は不合格。ではなぜダメだったのか?今後、二女&三女が受験することも考えて考察していきたいと思います。
小受を決めた時期が遅かった
我が家の長女が小受をすると決めたのは年長の春頃。圧倒的に遅かったです。なぜかというと、幼児教室では年中の秋頃から国立小受験クラスが開講されているのですから、その子たちと競争しようと思っても既に約半年の差がついてしまっていたのです。
早生まれ
早生まれを理由にしたくはないのが本音ですが、長女は2月生まれなので早生まれです。試験は生まれ月(4月~9月、10月~3月)が考慮されていますが、やはり不利である感じは否めません。早生まれだからこそ、少しでも早く受験対策を始めれば良かったと感じています。
学校のカラーに合わなかった?
幼児教室の先生のお話によると、我が家の長女が受験した国立小が求める児童は以下のようだと聞きました。
- 積極的な子
- 1を知って10を知るような子(先見の見通しができる)
- 日常生活の基本がしっかり備わっている子
長女はこのうち日常生活云々くらいしか当てはまりません。当日の試験の出来不出来はもちろんあったかもしれませんが、学校のカラーに合わないとなると入学後が大変だと思うのでそのあたりも見抜かれてしまったのかなと感じています。
合格に近づくためには?
- 家庭で基本的な生活習慣をしっかり身につける。(挨拶、服を畳む、傘をしまえる、お片付けができる、指示は一度で聞き取る(理解する)etc…
- ペーパー対策は年少or遅くても年中から開始
- 季節の行事や旬を家でも取り入れる(季節を問われる問題は頻出)
- 幼児教室の利用(最新情報入手や模試など)
- メリハリをつけて沢山遊ぶ
現在年中さんの二女はばっちりくんドリルではなく七田式プリントBに取り組んでいます。これらを全て終わらせてからばっちりくんドリルやハイレベに移行しようと考えています。
まとめ
いかがでしたか?
残念ながら合格体験記ではないので参考になる情報は少ないかもしれませんが、これから受験に向けて進んでいく二女&三女のためにも記録を残しておきたいと思い記事にしました。
結果的に長女は地元公立小に入学しましたが、同級生たちも荒れているような子はおらず毎日楽しく通学できている様子なので親としても安心して送り出せています。
不合格だったことも長女には「落ちた、ダメだった」なんて否定的な言葉は一切伝えていません。「今まで沢山頑張ってきたね!やっと小学校決まったよ!」と言ってピカピカのランドセルを手渡しました。そのときの嬉しそうな顔は今でも忘れられません。
これから国立小受験をお考えの方にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。我が家も二女&三女の受験に向けて親子二人三脚で頑張りたいと思います!
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